フェラトン（Ferraton）は1946年の創業以来、タン・レルミタージュ（Tain l'Hermitage）の地で4世代にわたりワイン造りを継承してきた生産者です。エルミタージュ（Hermitage）やクローズ・エルミタージュ（Crozes-Hermitage）に約20ヘクタールの畑を所有しています。
1998年、4代目サミュエル・フェラトンの時代に、同じタン・レルミタージュに本拠を置く名門シャプティエ（Chapoutier）とパートナーシップを結びました。ミシェル・シャプティエ氏とシャプティエの醸造家アルベリック・マゾワイエール（Albéric Mazoyer）の指導のもと、品質は一層の向上を遂げています。上級キュヴェではシャプティエ同様にビオディナミ農法を採用し、「土壌の持つポテンシャルを最大限に引き出す」というミシェル・シャプティエの哲学が体現されています。
2013年には新醸造所を建設し、現在はミシェル・シャプティエが単独オーナーとして経営にあたっています。シャプティエ本体が大規模経営ゆえの制約を受ける一方で、フェラトンはミシェル・シャプティエ個人の所有するワイナリーとして、彼の醸造哲学を純粋な形で実践しています。また、経営規模を抑えることで適正な価格設定を実現し、卓越したコストパフォーマンスを実現しています。